大麻ユーザーと膵炎

大麻ユーザーと膵炎

膵炎の患者のうち、血中にカンナビノイドが存在する人は、入院先の病院で死亡する確率が 1/3 から1/4 でした。
Abstract image of pancreatitis

膵炎は、ときに生命に関わりかねない深刻な膵臓の炎症性疾患です。クリーブランド・クリニック財団法人は、膵炎患者全体と、患者のうち大麻を使用している人の、治療の経過について検証しました。10年間にわたる 280万人の急性膵炎の記録を分析したところ、そこには驚くほどのちがいがありました。血中にカンナビノイドが存在する患者は、入院先の病院で死亡する確率が3〜4倍低かったのです。平均入院日数は1日短く、医療費 5,000ドルが節約できたことになります。また大麻ユーザーは、心臓発作が起きる確率も人工呼吸器を必要とする確率も低くなっていました。

このことは、大麻の使用が人々の健康に与える恩恵の重要さを示しています。興味深いことに、基礎研究では THC が膵臓の炎症にとって有害であることが示唆されていますし、膵炎と大麻使用を関連付けている症例報告もあります。でも、これと似たパラドックスは肥満においても見られます。もしかすると、大麻の使用によって膵臓内の CB1 受容体の働きが慢性的に抑制されるのかもしれませんし、あるいは CB2 受容体の抗炎症作用の方が大きいという可能性もあります。

あるいは、この論文の著者が述べているように、デモグラフィックの違いも一部影響しているかもしれません。大麻ユーザーの特徴は大麻を使っていることだけではありません。この研究においては、大麻ユーザーの集団は母集団よりも 10歳若く、男性の比率が高くなっており、死亡率の低さがこうした違いによるものであることも考えられます。そこで著者らは、大麻ユーザーと母集団のデモグラフィックを一致させる統計学的手法を用いてデータを重み付けし直しました。こうして調整された比較では大麻による効果は小さくなりましたが、それでもその恩恵のほとんどは統計的な有意差を維持していました。(前述の数字は調整後のものです。)

著者らは、(1) 大麻ユーザーの体重が軽く年齢が若いことが死亡率の低さに寄与している、あるいは (2) 大麻の持つ抗炎症作用が膵臓内の炎症から患者を守っている という2つの仮説を提唱しています。

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