高齢者はなぜ
大麻を使うのか

高齢者はなぜ
大麻を使うのか

合法化によって、10代の若者の間では大麻の使用率が下がる一方、中年層、熟年層は、加齢による疼痛のために大麻草の抽出物を使い始めています。
Smiling senior citizen with fisherman hat

合法化によって、10代の若者の間では大麻の使用率が下がる一方、中年層、熟年層は、加齢による疼痛のために大麻草の抽出物を使い始めています。イリノイ大学のジュリー・ボビット(Julie Bobitt)博士の研究チームは、高齢者がなぜ大麻を使っているのか、またその際に直面するのはどういう問題かを理解するための調査を行いました。

高齢者は、医療大麻についてもっと知りたがっています。用量についても、また現在市場に流通しているあまりにも多種多様な製品群についてもよくわかっていないのです。ニクソン政権とレーガン政権時代の麻薬撲滅戦争を体験しているため、友人たちとも、また主治医とさえ、大麻のことを話題にするのは不安です。あえて主治医に相談しても、医師の多くは大麻について教えてくれないばかりか、誤った情報を伝えることさえあります。あるがん専門医は、THC ががんの特定の症状を抑えるために FDA によって34年前に承認されていることも知らず、「大麻とがんについては研究はほとんど行われていない」と言ったそうです。

主治医に医療大麻患者認定を拒まれ、仕方なく嗜好大麻を使っているという報告も多数あります。医療保険が適応されないこと、また複数の医師の診察を仰がなければいけないことが、経済的な負担になっています。

高齢者は、医療大麻と嗜好大麻をはっきり区別したいと強く望んでいます。大麻が痛みを抑え、その他の医薬品(たとえばオピオイド系鎮痛薬やベンゾジアゼピンなど)—その多くは、高用量の THC を摂ったときよりもさらに認知力を歪めます—の必要性が低くなったことを嬉しそうに報告しました。高齢者が大麻の医療効果を信じているのは、主に自分自身がその劇的な効果を実感した体験に基づいています。大麻の悪い面について訊かれると、特定の副作用よりも大麻にまつわるネガティブなイメージを挙げ、社会的には広く認められているがアルコールの方がはるかに有害だと答えました。

高齢化しつつあるベビーブーマーが一様に口にしたのは、大麻にまとわりつくネガティブなイメージ(スティグマ)でした。家族、友人、医師に避難されるのが怖いのです。この心理的な葛藤を、高齢者の大麻使用を認めながら若者の利用は認めないことで解消しようとする人もいました。「若い人は大麻を使えるが、彼らの脳味噌にはその準備ができていない」と言うのです。報告書はここで振り出しに戻ってしまいます—スティグマを生む誤解を解くためには、最新の科学的知見についての啓蒙が必要です。

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