エクササイズとうつ病

エクササイズとうつ病

うつ病の人は往々にして、体内の内因性カンナビノイドの量が少なく、運動はエンドカンナビノイド・トーンの回復に役立ちそうです。
Man running on beach

「ランナーズ・ハイ」は、以前はエンドルフィンの分泌によるものだと考えられてきましたが、昨今、脳内の内因性カンナビノイドがその一因であることが明らかになりつつあります。運動することで生じるストレスに対する反応として、脳は、痛みをやわらげ、健康効果とともに高揚感を生む「至福の化学物質」ことアナンダミドを産生します。

ウィスコンシン大学とアイオワ州立大学の研究者らは、この現象を理解するため、うつ病の女性を対象として共同研究を行いました。運動は抗うつ効果があることがわかっていますし、うつ病はエンドカンナビノイド・システム内の変調と関係があります。では、至福をもたらすランナーズ・ハイは、うつ病で落ち込んでいる人の気分を高めることができるのでしょうか? 実験では、大うつ病性障害と診断された女性に、30分間エクササイズ・バイクを使うという軽度の運動をしてもらいました。その結果、アナンダミドの量が増え、抑うつ感情が軽くなりました。

うつ病の人は往々にして、体内の内因性カンナビノイドの量が減少しており、運動はエンドカンナビノイド・トーンの回復に役立ちそうです。もちろん、エンドカンナビノイド・システムへの作用があってもなくても、運動は健康維持のために重要です。奇妙なことに、被験者に好きなだけ激しい運動を30分行ってもらった場合、同様の内因性カンナビノイド量の上昇が見られませんでした。血中の OEA(食べ物やお酒などでお腹がいっぱい、という感覚をもたらすアナンダミド様の化合物)の量も、軽度のエクササイズでは増加しましたが、好きな強度でエクササイズした集団では増加しませんでした。2-AG の血中濃度はむしろエクササイズすると減少しました。ただし、以前の研究では運動の後に 2-AG が増加していますし、この研究に使われている統計手法は誤った結果を導きやすいので、この結果は誤っている可能性があります。

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