純粋なCBDの
用量について

純粋なCBDの
用量について

ある種のてんかんの治療にCBDが有効であることは明らかですが、ではいったいどの製品を選べばいいのか、患者は迷っています。
Roadsigns pointing in two directions

ある種のてんかんの治療に CBD が有効であることは明らかですが、ではいったいどの製品を選べばいいのか、他の治療薬とどのように併用したらいいのか、どうやって用量を決めるのか、患者は迷っています。CBDアイソレートを使った製品は品質が一定であることが利点ですが、色々な問題もあります。高用量の純粋な CBD を経口摂取すると小児てんかんの発作が減少するというエビデンスは豊富です。てんかんの子どもは、まず体重1キロあたり5ミリグラム(5 mg/kg)を1日1回摂取します。それから用量を、毎週  5〜10 ミリグラム程度増やしていき、投与も一日のうち2回または3回に分けて行います。その間、患者の主治医は、新しい副作用や他の治療薬の代謝に変化がないかをチェックします。20 mg/kg の CBD で効果が現れる患者もいますし、多ければ一日に 50 mg/kg が必要な人もいます。

CNS Drugs』に最近掲載された論文は、この一般的な治療法を肯定しています。この研究の対象となった患者は、10〜40 mg/kg の CBD を、一日2回、6日間にわたって投与されました。CBD とクロバザム(ベンゾジアゼピン系抗てんかん薬)の間には、双方向性の薬物相互作用が認められました。これは以前から報告されていることです。クロバザムを使用している患者の場合、最高用量(40 mg)の CBD の 2.5倍から3倍に暴露し、また 40 mg/kg の CBD は同時にクロバザムの血中濃度を上昇させたのです。これと同じことを示す研究は他にもあり、CBDとクロバザムは一緒に使っても安全ですが、いずれも用量を通常より少なくすべきです。16歳の患者は、40 mg/kg の摂取で肝臓機能が一時的に異常を示しました(アラニン・アミノトランスフェラーゼの血中濃度によって測定)が、自然に正常化しました。同様の副作用は CBD に関する別の研究でも報告されており、この場合はおそらく CBD とバルプロ酸の相互作用が原因です。この16歳の患者がバルプロ酸も使っていたかどうかは論文には明記されていません。残念ながらこの論文の著者らには重大な利益相反があります。研究に使われた CBD製剤を提供したのも、治験の費用を負担したのも、論文にまとめたのも Insys社なのです。

Insys社は、医師を買収し、不法にフェンタニルを販売したことで有名です。現在の「麻薬危機」(訳注:アメリカではオピオイド鎮痛薬の乱用による過剰摂取死が急増して問題になっている)に最も大きな責任を負っているグループの一つなのです。5月初めには Insys社の重役の一人が、過剰摂取による何万人もの死亡事例を引き起こした罪で有罪判決を受けました。ところがこれほどの犯罪を犯しても、なぜか製薬業界から追放されることはないのです。麻薬取締局(DEA)は2018年初め、THC アイソレートの販売許可を Insys に与えました。Insys は現在、てんかんに対する CBD の効果や、オピオイド鎮痛薬の依存症を治療するためのさまざまな CBD 製剤の臨床試験を行っています。なんとも気分の悪い皮肉です。

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