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カンナビノイドの用量を決めるのは難しい課題です。5 ミリグラムから 500ミリグラムの間であれば、使われる状況によって「まあまあの」量とみなされます。肝臓または腎臓に疾患のある人にとって、CBDの最適な用量を見つけるのはことさらに困難です。この二つは、化学物質を血液から除去する主要な臓器だからです。

そこで、FDA に承認された CBD 医薬品であるエピディオレックスの製造会社は、肝臓に疾患がある患者の用量についての研究を行いました。『Journal of Clinical Pharmacology』に掲載された論文によれば、そういう患者でも CBD を安全に使うことはできますが、疾患のない人と比べてその用量を少なくする必要があります。

実験では、30人の患者に 200 ミリグラムの CBD を経口摂取してもらい、CBD とその代謝産物の血中濃度を計測しました。肝機能の低下は CBD の血中濃度を著しく高め、中程度の肝機能障害がある人は血中濃度が健康な人の 2.5 倍、重篤な肝機能障害がある人では 5 倍以上でした。CBD の活性代謝産物の一つである 7-OH-CBD についても同様に、血中濃度と被験者の肝臓の健康状態には逆相関関係がありました。この小規模な試験では深刻な有害事象は報告されず、肝臓に障害がある人でも CBD を使うのは安全であることを示唆していますが、そういう人はより低用量から始めて通常よりもゆっくりと増量していくべきでしょう。

肝機能の優劣は、CBD が消化器官を通過する時間には影響を及ぼさず、血中濃度は摂取の 2〜3 時間後に最高値に達しました。(被験者は全員、CBD を摂取する2時間前に食事を摂りました。)

この実験では性別の違いは考慮されましたが、被験者は全員が白人でした。これは珍しいことではなく、特にこのような小規模なパイロット試験ではよくあることですが、実はこれは根深い問題です。研究の結果は累積されていくものですので、こうした被験者の選択が積もり積もれば医学を偏らせるでしょう。

抄訳を読む(英語)

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