Cannabis terms

カンナビス 関連語彙集

大麻とCBD に関連して頻出する用語の意味を Project CBD がご説明します。

2-アラキドニルグリセロール(2-AG)

2-AG は人間の母乳に含まれ、疼痛、食欲、記憶形成、免疫機能に必須のものと考えられています。2番目に発見された内因性カンナビノイドで、哺乳動物では AEA(アラキドノイルエタノールアミド または アナンダミド)よりも広く存在しています。

COX-1

シクロオキシゲナーゼ1は、血管およびリンパ管の内壁に新しい血管が形成されるのを助けるために人体が産生する酵素であり、酸分泌を抑えることで胃の内側の粘液内層を保護します。人体が機能が最適化された状態を維持する役割があります。

COX-2

プロスタグランジンエンドペルオキシドシンターゼ2は、人体が炎症を起こす機能に関与しています。

Gタンパク質共役受容体

生物が持つ受容体の中で最も古く最大の受容体グループです。カンナビノイド受容体 CB1CB2 はいずれもごのグループに属します。

N-アシルエタノールアミン

アナンダミドと構造が似ている内因性の分子で、エタノールアミンに脂肪酸が付随しています。アナンダミド、オレイルエタノールアミド、フェニルエチルアミンの研究が最も進んでいます。食欲と肥満に関係しています。

アイソレート

大麻草から抽出されたオイルを精製して作られた単一のカンナビノイド製品ですが、それ以外のカンナビノイドや植物性化合物がごく微量に含まれている場合もあります。

アナンダミド

「至福の分子」とも呼ばれるアナンダミドは、人がランナーズ・ハイを感じる原因です。1993年に、人体が産生する内因性カンナビノイドとして初めて発見された記念すべき化合物です。アナンダミドが発見されたことによって、エンドカンナビノイド・システムの役割が単に THC などの植物性カンナビノイドの作用を仲介するだけではないことが証明されました。

アロステリック調節因子(アロステリックモジュレーター)

受容体が細胞に送る信号を強めたり弱めたりする化学物質です。アロステリック調節因子は常時活動とアゴニストに影響を与えますが、影響の仕方は受容体のすべてのアゴニストに対して同じとは限りません。

インディカ

気分をリラックスさせる作用を持つ大麻品種の俗称です。

エキストラクト

通常は CO2、アルコール、またはブタンガスなどの溶剤を使って製造する、濃縮型の大麻製品です。また溶剤を使わないエキストラクトも人気で、樹脂をたっぷり含むトライコームを花穂から機械的な方法で分離させてそれを集めます(ハシシ、ロジンなど)。溶剤系の方法は、CO2、アルコール、オイル、炭化水素などの溶剤を使って大麻オイルを分離させます。

エンドカンナビノイド・システム(ECS)

ECS は体内のさまざまなシステムを調節し、たとえば THC のような一部のカンナビノイドを摂取した際に感じる効果には ECS が介在しています。エンドカンナビノイド・システムはすべての哺乳動物の体に存在し、カンナビノイド受容体、内因性リガンド、またその生成・分解酵素を含みます。

花序

枝や茎の先端についている密集した花の塊のことです。いわゆる大麻草のバッズは植物学的には花序と呼ばれます。(花序のうち、塊が穂状になっているものを花穂と言います。)

カンナビゲロール(CBG)

すべてのカンナビノイドは CBG からスタートします。カンナビゲロールは陶酔作用がなく、医療的には疼痛管理と不安の軽減に役立ちます。CBG は「カンナビノイドの起源」とも呼ばれます。大麻草はまず CBG を産生し、それがさまざまなカンナビノイドに発達するのです。

カンナビジオール酸(CBDA)

大麻草が産生し、加熱される前のカンナビジオール(CBD)のことです。”酸性カンナビノイド” の項を参照してください。

カンナビジオール(CBD)

大麻草に含まれる、精神作用を持たないカンナビノイドで、幅広い医療用途があります。医療用に育種された大麻品種には含まれていることが(THC についで)2番めに多く、(通常ヘンプと呼ばれる)農産物としての大麻品種では最も一般的にみられる化合物です。その医療効果、特に抗てんかん作用、抗不安作用、抗炎症作用は多くの人にとって薬としての価値があります。

カンナビノイド

大麻草にのみ含まれる独特の化合物、またその類似物のことです。カンナビノイドの中には、エンドカンナビノイド・システムと相互作用を持つものがあります。カンナビノイドは大きく3種類に分けられます。

  • 植物性カンナビノイド:大麻草が産生するカンナビノイド
  • 内因性カンナビノイド(エンドカンナビノイド):人間を含む動物の体内で産生され、体内のエンドカンナビノイド・システムに作用するカンナビノイド
  • 合成カンナビノイド:人間が実験室で作るカンナビノイド
カンナビノイド受容体・タイプ1(CB1)

主に中枢神経系に見られる CB1 受容体で、THC を摂取したときに酩酊感(ハイ)を感じるのはこれが原因です。

カンナビノイド受容体・タイプ2(CB2)

免疫系、末梢神経系、消化器系に広く分布し、その免疫調節作用が注目されています。

カンナビノール

THC が酸化した(古くなった)もので、THC の作用が弱まったものと言えます。大麻が古くなると Δ9-THC が酸化して CBN に劣化します。CBN の陶酔作用は Δ9-THC の約 25% です。CBN に鎮静作用があると言う人は多いですが、これは科学的に裏付けられていません。

拮抗薬(アンタゴニスト)

受容体と結合して、その作用を失活させる、あるいは阻害する化学物質です。

結合親和性

ある化学物質と受容体の結合しやすさの尺度す。これによって受容体のある細胞の反応の強さが決まります。

栽培品種(cultivar)

選抜育種によって育成されたさまざまな大麻の品種のこと。品種(strain)、化学型(chemovar)とも言います。

サティバ

気分を高揚させる作用を持つ大麻品種の俗称です。

作動薬(アゴニスト)

受容体に結合してその活性を高める化学物質です。受容体との相互作用の仕方によっていくつかの種類に分類され、たとえばオルソステリックアゴニスト、アロステリックアゴニスト、バイアスアゴニストなどがあります。

酸性カンナビノイド

大麻草が産生する、生のままの、非加熱の状態の植物性カンナビノイドです。カルボキシル基と呼ばれる化学基が一つ多いので、より一般的な、(たとえばΔ9-THCCBD といった)「活性化された」形のカンナビノイドよりわずかに大きいのが特徴です。そのため酸性カンナビノイドは代謝方法が異なり、必ずしも活性化されたカンナビノイドと同じ作用を起こしません。

受容体

ほとんどの細胞の表面にある微小なタンパク質のことで、細胞のスイッチのような働きをし、適合する化合物によって活性化されると、細胞にすべきこと、してはいけないことを指示します。

ディスティレート

大麻草に含まれる成分をすべて抽出し、特定のカンナビノイド(通常 THC または CBD)だけを除いた製品です。

大麻草(カンナビス)

過去 1万 2000年にわたって、食料、繊維、薬として使われてきた植物です。Cannabis sativa L. という学名には、1753年に最初にこの植物を識別した植物学者、Carl Linneaus の名が反映されています。

脱炭酸

生の大麻草に含まれるカンナビノイドに熱を加えて活性化させること。酸素と二重結合した炭素および同じ酸素に結合したヒドロキシ基一つからなるカルボキシ基を取り除くプロセスのことを言い、大麻草に含まれるカンナビノイドを活性化するために必要です。脱炭酸は加熱または時間の経過によって起こります。

テトラヒドロカンナビノール酸(THCA)

大麻草が産生する、テトラヒドロカンナビノール(Δ9-THC)の未加熱の状態のものです。”酸性カンナビノイド” の項を参照してください。

テトラヒドロカンナビノール(THC)

大麻が持つ陶酔作用と、医療効果の多くを引き起こすのが THC です。嗜好用、医療用に育種された品種が最も多く産生する化合物です。活性化された形である Δ-9 THC は、一般に大麻を摂取したときの「ハイ」と言われる陶酔作用を引き起こします。この作用は、THC が人体内の CB1 受容体に結合することで引き起こされますが、THCCB2 受容体とも結合して免疫系を刺激します。

テルペン

ほとんどの植物と昆虫の一部に見られる芳香成分です。大麻の香りはテルペンによるもので、大麻の各品種が持つ独特の作用はテルペンによるものとされています。

トライコーム

大麻草の花穂や小さい葉の表面を覆う、細い毛状の突起物です。カンナビノイドやテルペンはトライコームの中で産生されます。

バリン系カンナビノイド

前駆体化合物が組み合わさって「カンナビノイドの起源」ことカンナビゲロール(CBG)を産生する代わりに、それとはちょっと違う化合物が組み合わさって「バリン系」のカンナビノイドを作ることがあります。バリン系カンナビノイドは炭素原子が2つ少なく、それ以外のカンナビノイドとは大きく異る作用があります。テトラヒドロカンナビバリン(THCV)とカンナビジバリン(CBDV)は、さまざまな疾患に対する医療効果が期待されています。

フルスペクトラム

カンナビノイド、テルペン、フラボノイドなど、大麻草に含まれるすべての化合物を含む大麻製品です。大麻草にはもともと、何百種類もの活性化合物が含まれています。そうした化合物がさまざまに組み合わさって、特定の大麻を摂取したときに特定の効果が起きるものと考えられています。フルスペクトラムの製品は、この化学的多様性をできる限り保持したものです。

ブロードスペクトラム

大麻草にもともと含まれている、カンナビノイド、テルペン、フラボホイドなどすべての化合物を抽出し、THC だけを除去した大麻製品です。

ヘンプ

成熟した花穂が産生する THC が 0.3 %以下の大麻品種を呼ぶ法律上の用語です。食料または繊維を採るための農作物として育種されてきた品種をこう呼ぶことが多く、植物分類学上の定義ではなく法律上の分類です。法的には、産生する THC の量によってこの二つが区別されているのです。世界のほとんどの地域では、特定の大麻品種をヘンプと呼ぶためには、花穂が産生する THC が乾燥重量で 0.3% 未満でなければなりません。

苞葉

大麻草の花穂の一つ一つのことです。涙滴状をしており、大麻草の茎の先端に、多数がぎっしりとかたまってついていることが多いです。

リガンド

特定の受容体に結合する化合物を、その受容体のリガンドであると言います。

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